初代タイガーマスク 佐山サトル&ストロングスタイルプロレス公式
一般社団法人 初代タイガーマスク後援会
11月9日(月)、神田明神ホール大会の試合前、東京・神田明神にて初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスが記者会見をおこない、初代タイガーマスクが登場。初代タイガーのストロングスタイルとチャリティー精神を受け継ぐ証となる特別マスクをWWE入りが決定している女子プロレスラーSareeeに贈呈した。贈呈式には初代タイガーマスク、Sareeeのほか新間寿会長、平井丈雅代表が出席。また、新間会長の孫にあたる小学2年生の野尻栞理(のじり・しおり)さんが初代タイガーマスク・マスコットガールに就任。初仕事として着物姿で花束を贈呈した。
平井丈雅代表
「このたびWWEへの渡米が決定していらっしゃいますSareee選手の方から初代タイガーマスクの魂を受け継がせていただきたいとの強い申し出がありました。先般、記者会見でお話しさせていただきましたように、一般社団法人初代タイガーマスク後援会代表理事・新間寿会長と初代タイガーマスク佐山サトル総監にそのお話をさせていただきまして、快諾、ご承諾をいただくことになりました。初代タイガーマスクのチャリティー精神、そしてストロングスタイルのスピリッツを受け継ぐ認可を受けましたSareee選手の方に新間寿会長、初代タイガーマスク佐山サトル総監より、認証認可の証といたしまして本日の記者会見にて特別な伝承マスクを贈呈させていただく運びとなりました。マスク贈呈に先立ちまして、昨年WWEの殿堂入りも果たされました新間寿会長にお言葉をいただきたいと思います」
新間寿会長
「みなさんこんにちは。WWEは元WWF。ビンス・マクマホンSrファミリーとは、私がアントニオ猪木とともに大変お世話になった団体でございます。そして、やっとモハメド・アリとの対戦から40年経って殿堂入りだと、ずいぶん遅くなったなとそのときは思いました。しかし、やってきたことが認められるということは本当に自分にとってはうれしい。ストロング小林さんから、ある人を通じて、私は聞きました。WWFへいって、なにがうれしかったか。『自分はメインイベントでブルーノ・サンマルチノと闘った。これが新間さん、一番の自分の思い出です』と。それと『アントニオ猪木さんと闘った』と。そして、タイガーマスクがニューヨークのマジソンスクエアガーデンに上がったときは、最初、まわりからヤジが飛びました。私が見てたところはプロモーターの奥さんたちが占拠している2階の最前列の席でした。ビンス・マクマホンSrの奥さんが『(観客が)ヤジを飛ばしているけれども気にするな。黙ってみていなさい』と。そういうふうに言われました。『ヘンなものを被ってなにをするんだ?』『ここはマジソンスクエアガーデンだぞ』。そういうヤジが飛んでおりました。タイガーがリングへ上がって紹介を受け、ダイナマイト・キッドと対戦を始め、そのとき軽いステップを踏んだときに、『なにを飛んでるんだ?』『早く試合を始めろ』と。そのとき、ビンスの奥さんが私に言いました。『ミスター・シンマ、心配することはない。1分たったら彼らの罵声が歓声に変わる』と。そしてタイガーマスクとダイナマイト・キッドの試合が始まったとたんに観客が『オー』『オー!』『オー!!』と歓声を上げてマジソンスクエアガーデンのリングでタイガーマスクを迎えてくれた。それがタイガーもいまでも脳裏に浮かぶ、マジソンスクエアガーデンに初出場したときの思い出だそうです。私とアントニオ猪木、タイガーマスク、藤波、長州。自分たちがリングの中で闘ってファンが喜んでくれることを、そういうものを自分たちはファンたちのために肉体を鍛え、そして私が多くの人々に切符を売って、喜びを人に与えて、そしてその人たちの喜びを見て喜ぶ。そういうような気持ちにさせていただきました。今回、彼女(Sareee)がマジソンスクエアガーデンをはじめ、WWEのテリトリーをまわることになります。彼女に私から言いたい。タイガーマスクが初出場したその思いを彼女に伝えて、そして彼女はその気持ちを持って、マジソンスクエアガーデンをはじめ、WWEの各会場において自分自身が夢を持って、タイガーマスクと同じ、アントニオ猪木と同じ、ストロング小林、坂口征二、ウィリエム・ルスカ、そういう人たちの思いを、キラー・カーンを含めて、味わった気持ちを味わってもらいたい。そういう気持ちでもってタイガーマスクと私は、タイガーマスクの気持ちを伝承して、そしてリングで自分自身が鍛えに鍛えた肉体で多くのファンを喜ばせる。その喜びを見て喜ぶということを彼女に期待して送り出したいと思っております。そういうことで今日は伝承式をさせていただきます。よろしくお願いいたします」
初代タイガーマスク
「みなさんお疲れさまです。ようこそ、記者会見にお越しいただきありがとうございます。実は昨日リハビリで、スクワット、20(キロの負荷をかけて)を3セットやりまして、左の脚がおかしくて、右の脚もおかしくして、立てない状態ですけども、このまま(車イスに)座ったままで失礼させていただきます。マジソンスクエアガーデンに上がったときはボクは会場を見ちゃったんですね、試合前に。試合前に会場を見ると3万人の観客で超満員で足が震えてしまったのを覚えています。それが武者震いなのか、怖くて震えたのかはわかりません。そのくらいマジソンスクエアガーデンは特別なところでした。これもタイガーマスクとして生んでくれた新間寿会長、アントニオ猪木会長、そして新日本プロレスのおかげで上がれたものだと思っています。自分だけの力ではありませんいろんな力がボクを支えてくれて、マジソンスクエアガーデンの勇姿になったと自負しています。これ(マスク)を今日、Sareee選手に私たちから贈りたいと思います。みなさんの力で同じように武者震いするように、是非頑張ってくださいね」
Sareee
「ありがとうございます。本当にこのような機会を開いていただいて、新間会長、そして佐山先生、本当にありがとうございます。私はアメリカにいくんですけども、WWEでもしっかりと佐山さんのストロングスタイル、そしてチャリティーの精神を受け継いで、WWEにいったら世界中でチャリティー活動をおこなっていきたいと思っています。しっかりと私が受け継いで世界に広めていきますので、みなさんよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございます」
初代タイガーマスクよりSareeeへマスクが贈呈された。つづいて、新間寿会長の孫で初代タイガーマスク・マスコットガールに就任した野尻栞理(のじり・しおり=小学2年生)さんが登場、Sareee、初代タイガーマスク、新間会長に花束を贈呈した。
――Sareeeはそのマスクをして試合をする予定は?
Sareee「このマスクを被って試合をする予定はいまはないです。チャリティーの時に常にこのマスクとともにチャリティー活動をおこなっていきたいなと思っております」
――どんなチャリティーを考えている?
Sareee「WWEはすごくチャリティー活動を積極的におこなっているのを聞いているので、私も一緒にいろんな活動をしていきたいと思っています」
――マスクを実際に手にしてどう?
Sareee「すごいカッコいいです。伝承の証にこのマスクをいただけて、とても光栄に思います」
――新間会長からWWFの話を聞いて気持ちを掻き立てられた?
「そうですね。新間会長が話されていたように、(当時)タイガーマスクさんがリングに上がったときはみんなが批判的なことを言っていたんですけども、試合が始まった瞬間にみんなの歓声に変わったというのを聞いて鳥肌が立ちましたね。私もマジソンスクエアガーデンや大きい会場で試合ができるのはすごく楽しみになりました」