初代タイガーマスク 佐山サトル&ストロングスタイルプロレス公式
一般社団法人 初代タイガーマスク後援会
一般社団法人初代タイガーマスク後援会が後援する、初代タイガーマスク佐山サトル主宰「ストロングスタイルプロレス」が9月11日、東京・後楽園ホールにて開催されました。間下隼人選手vs大仁田厚選手の電流爆破前哨戦、村上和成選手や竹田誠志選手ら男子人気選手、来夏引退を控えるタイガーマスク選手(新日本)、女帝・ジャガー横田選手をはじめ、Sareee選手や彩羽匠選手ら実力派、華やかなスターダム女子選手などが出場する豪華全7試合に大盛り上がりとなりましたが、船木誠勝選手vs黒潮TOKYOジャパン選手のレジェンド王座戦はまさかの結末に。会場が騒然としたまま幕を閉じました。
メインイベントは王者・船木選手vs挑戦者・黒潮選手のレジェンド選手権試合。かつての“師弟”による一騎打ちが、船木選手の指名で実現しました。旧リングネームである「イケメン(黒潮“イケメン”二郎)」っぷりを存分に発揮した黒潮選手は、なんと5分以上にわたる入場パフォーマンスで会場を味方に。しびれを切らした船木選手ファンからの「(船木の)秒殺だ」との声が上がる中、ゴングが鳴ってもリングを降りたりリング下に逃走したりと、その個性的な世界観を存分に見せつけました。さらに場外での追いかけっこで敵を見失った船木選手に、ノータッチのトペコンで突っ込むなど黒潮選手は絶好調。客席に上がり、場内を煽って2発目のトペコン発射を予告しました。
が、船木選手は肩を押さえたまま立ち上がれず、レフェリーがストップをかけて王座戦は3分58秒でまさかの幕切れに。会場が騒然とする中、その結果に一番驚く黒潮選手がベルトを受け取りました。マイクを握った黒潮選手は自身を「not ストロングスタイル」としながらもベルト奪取に大喜び。一方で「これから謝罪の日々が始まる……」と表情を曇らせました。その後、立ち上がった船木選手はリングサイドに歩み寄り、自らの言葉で会場のファンに「脱臼した」とケガの状況をしっかりとした口調で説明。普段と変わらぬ様子の表情で、リベンジマッチへの意欲を燃やしました。
船木選手が去った後、黒潮選手はマイクで間下選手らを挑発。すると関根“シュレック”秀樹選手が王座挑戦に名乗りを上げましたが、黒潮選手は「『人間』の挑戦を受けると言っただけだ」と怪物の挑戦を拒否してバックステージへと消えていきました。なお、船木選手はリングドクターによって応急処置を受けたのち病院を受診。現状は大きな問題はなく、今後精密検査を受ける予定です。
セミファイナルはSSPW女子タッグ王者のジャガー横田&薮下めぐみ組がスターダムのスターライト・キッド選手とトリオを結成。世羅りさ&柊くるみ&夏実もち組のプロミネンス軍と対峙しました。ジャガー横田選手は、体格とパワーで圧倒にかかるプロミネンス軍の猛攻をしのぐと、薮下選手・キッド選手のアシストを受けて、フィッシャーマンズバスターで夏実選手から3カウントを奪いました。
第5試合には、スーパー・タイガー&竹田誠志組vs村上和成&川村亮組が実現。スーパー&竹田組は、まもなく引退する川村選手とバチバチの打撃戦、緊張感あるグラウンドでの攻防を展開しました。村上選手の暴走によりカオスな展開となりましたが、竹田選手が持ち込んだ椅子を利して村上選手をストップ。スーパー選手が飛びヒザ蹴りをぶち込むと、意表を突いたスクールボーイでクルリ。村上選手を沈めました。
試合後、納得のいかない村上選手がスーパー&竹田組に突っ込み、セコンドにいた高橋“人食い”義生選手も入り乱れての大乱闘に。村上選手は男子タッグ王座創設と、高橋選手とのコンビでスーパー&竹田組との王座決定戦を平井代表に要求。スーパー選手と竹田選手も受けて立つ構えを見せました。
第4試合に行われたのは、9・28電流爆破戦を控える間下選手と大仁田選手の前哨戦が組まれました。間下選手は関根選手&洞口義浩選手、大仁田選手は雷神矢口選手&リッキー・フジ選手との各トリオで、リング内外を縦横無尽に暴れまわりました。間下選手と洞口選手が毒霧を被弾し、関根選手が矢口選手&リッキー選手に足止めされるなどSSPW軍は劣勢となりましたが、間下選手が相手方から凶器のギターを奪い取ると、大仁田選手の脳天にフルスイング。大将が戦線離脱し孤立無援となったリッキー選手を仕留め、電流爆破戦へ弾みをつけました。
Sareee選手は彩羽選手とのコンビで、NØRI&光芽ミリア組と対戦しました。Sareee選手と彩羽選手の圧倒的強さにブーイングも飛ぶ中、NØRI選手と光芽選手は意地の粘りを見せて場内は大歓声。最後は彩羽選手のランニングスリーで決着しましたが、NØRI選手と光芽選手の健闘に大きな拍手が送られました。
連続参戦となったタイガーマスク選手(4代目/新日本)は、SUGI選手と組み、日高郁人&阿部史典組と対戦。ジュニアのスピーディーで華麗な技の攻防で場内を大いに沸かせました。
本間多恵&MIRAIvs櫻井裕子&叶ミクの若手女子タッグマッチも注目の一戦に。故・新間寿さんと初代タイガーマスクの秘蔵っ子でもあるMIRAI選手が力強いファイトで場内を魅了しました。
会場での挨拶を予定していた初代タイガーマスクこと佐山サトル名誉顧問ですが、この日は体調不良のため、残念ながら欠席となりました。リングでの花束贈呈のため来場していた青木恵子さん(ブル中野)の呼びかけで、場内のファンが一つになり、佐山名誉顧問に向けて「頑張れ」を大合唱しました。