初代タイガーマスク 佐山サトル&ストロングスタイルプロレス公式
一般社団法人 初代タイガーマスク後援会
一般社団法人初代タイガーマスク後援会が後援する、初代タイガーマスク佐山サトル主宰「ストロングスタイルプロレス」の後楽園大会が3月13日、東京・後楽園ホールで開催されました。2025年のSSPW闘い始めとなる本大会は、王者 スーパー・タイガーvs挑戦者 船木誠勝のレジェンド王座戦など全6試合が組まれ、熱狂を誘いました。
メインイベントに組まれたのは、S・タイガー選手と船木誠勝選手のレジェンド王座選手権試合。鋭い打撃で攻勢に出たS・タイガー選手は終盤、ツームストンパイルドライバー、左ハイキックとたたみかけ、必殺の牙斬で勝負を決めに出ました。が、船木選手がこれを避け、フロントスリーパー、ハイブリッドブラスター、ランニングローと一気呵成。最後はチキンウイングスリーパーホールドに持ち込んでS・タイガー選手を絞り上げ、レフェリーストップで勝利しました。
試合後、普段は見せないとびきりの笑顔で喜びを表現した船木選手は、この日体調不良で欠席となった初代タイガーマスクが元気になり、リングに戻るその時まで、ベルトを守り抜くと宣言しました。
セミファイナルはジャガー横田&AZM組vsタイガー・クイーン&野崎渚組のタッグマッチ。ベテランらしい巧みな試合運びでリング上をコントロールするジャガー横田選手、高速爆弾娘との異名にふさわしいスピーディかつ軽やかな動きでリングを縦横無尽に駆けまわるAZM選手、タイガー殺法で場内を沸かすクイーン選手、華やかな風貌で観客をくぎ付けにする野崎選手と、個性的な4選手が一堂に会した一戦は、ジャガー横田選手が“弟子”であるクイーン選手から3カウントを奪って決着。終了後、花道でマスクを脱ぎ捨て、後ろ姿をファンに見せながら去ったクイーン選手は、バックステージに素顔で現れ、女子プロレスラーのVENYであることを明かしました。本大会がクイーンとしての最終試合となることを発表、そのうえで「また巡りあえたら」とクイーン再登場にも含みを持たせました。
大仁田厚率いる邪道軍と、間下隼人&村上和成&関根“シュレック”秀樹組の一戦は、大仁田選手の毒霧噴射で幕開け。反則なしのやりたい放題のルールの中で、顔面を緑色に染め、目が見えない間下が捕まる展開に。有刺鉄線ボード・バッド、看板やパイプ椅子などの凶器が飛び交い、一進一退の攻防が繰り広げられました。
このカオスな状況に終止符を打ったのが間下選手。大仁田選手の凶器による連続殴打に耐え抜いた間下選手が、大仁田選手の毒霧攻撃をザ・シューター2025選手に誤爆させ、邪道軍から奪い取った有刺鉄線バッドをシューター選手にフルスイング。FSRにつなげて逆転勝利を収めました。
試合後、大仁田選手はSSPWマットでの電流爆破戦開催を一方的に宣言。間下選手が受けて立つ構えを見せると、初代タイガーマスクこと佐山サトル総監への応援メッセージとともに「1、2、3、ファイヤー!」を絶叫しました。
第3試合ではsareee&Chi Chi組vsダーク・ウナギ&AKARI組の女子タッグマッチも行われました。sareee&Chi Chi組はダブル卍固めを披露するなど息の合った好連係で相手方に攻勢に出ると、最後はsareee選手がダイビング・フットスタンプでAKARI選手を沈め、場内を大きく沸かせました。
このほか日高郁人&阿部史典vs政宗&アンディー・ウーのジュニアタッグマッチなど内容盛りだくさん。第1試合で行われたシングルマッチで、SSPW女子タッグ王者である藪下恵選手に勝利したDASH・チサコ選手はジャガー&藪下組が持つタッグベルトへの挑戦を宣言しました。
また大会前、本大会に出場予定だったスターライト・キッド選手がケガ欠場の挨拶、また休憩前には先日逝去されたグラン浜田選手と、西村修選手の追悼10カウントが行われました。